※春窮(しゅんきゅう):春を前に米などの主食が不足すること
[TVリポート キム・ボンソク記者]ひととき、国内最高の芸能企画会社と数えられたサイダスHQが、3月の所属俳優たちの再契約を控え、創業以来最大の危機を迎えている。会社は彼らと再契約するために総力を挙げているが、一部は再契約の意思がないことを明らかにしていると伝えられた。

現在伝えられている、サイダスHQとの専属契約が春窮3月に終わるトップスターは、チャ・テヒョン、チョ・インソンとチャン・ヒョクの3人である。彼らは皆、10年以上この会社の司令塔チョン・フンタク代表との義理を守って、サイダスの看板俳優として活躍してきた。しかし彼らの一部が3月の再契約を前に、会社との微妙な温度差を見せていることで注目を集めている。
むろん、3人全ての再契約の可能性がなくなったわけではないが、現時点では1人ないし2人が個人事務所の形で独立するという見方が有力だ。とくに、チャ・テヒョンとチョ・インソンの離脱の可能性に芸能界の関心が集中している。
ある芸能界関係者は15日、匿名であることを前提に「チャ・テヒョンとチョ・インソンは再契約をせず独立の方向で考えていると把握している」「前マネージャーのイ・スチョル氏を通じてサイダスと長らく縁を結んできたチャ・テヒョンが今回、私と個人事務所の形で独立し、チョ・インソンも様々な可能性を念頭に置きながら構想中だ」と明かした。サイダスHQは自社制作の映画『風邪』にチョ・インソンをキャスティングし、再契約へと誘導しているが、チョ・インソンがはっきりとした返答を遅らせており、気をもんでいるという声も出ている。
それに比べ、チャン・ヒョクは二人とは違い、サイダスと「続けていく」との意向を明らかにしたと伝えられた。サイダスHQのあるマネージャーは、個人的な意見としながらも「チャン・ヒョクは会社に残ることを決め、二人の俳優もまだこれという決定をしていない。行き過ぎた推測は自制してほしい」と述べた。しかし万が一、チャ・テヒョンとチョ・インソンから離脱者が出た場合、今後サイダスHQが「国内最高」という呼び名をこれ以上維持することは難しくなる。
ソル・ギョング チョン・ドヨン キム・ヘス チョン・ジヒョン チョン・ウソン パク・シニャン ファン・ジョンミン ハ・ジョンウ コン・ユ コン・ヒョジンといった、これぞというスターたちが一人、二人とサイダスの元を離れ、ここにチャ・テヒョンとチョ・インソンまでが加勢するとなると、量的にも質的にも劣勢になることは火を見るより明らかだからだ。
これについてサイダスのある関係者は「会社がマネージメントより映画やドラマ制作に方向転換しているので、たとえ何人かの俳優が出て行ったとしても大きな打撃を受けはしない」「お互い悪い感情があって離れるのではなく現在のパートナーシップは維持されるだろう」と述べた。チャ・テヒョンとチョ・インソンがサイダスの枠を飛び超え、独立を宣言するのか、それとも残留で決定するのか、見守るしかない。
キム・ボンソク記者 kbs@tvreport.co.kr
2012-01-16 07:29
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